ナワリヌイ氏の元側近、ハンマーで襲撃される リトアニア
(CNN) 獄中死したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の元側近で、反体制派活動家のレオニード・ボルコフ氏がリトアニア首都ビリニュスの自宅の外で襲撃されたことが分かった。ナワリヌイ氏の報道担当者が明らかにした。
報道担当者がSNSに投稿したところによると、何者かが車の窓ガラスを割り、ボルコフ氏の目に催涙ガスを吹き付けた後、ハンマーで殴打した。
ナワリヌイ氏が設立した反汚職財団のディレクター、イワン・ジュダノフ氏も12日、ボルコフ氏は自宅付近で襲撃されたと説明。襲撃犯はハンマーでボルコフ氏の両手両脚を殴打し、ボルコフ氏はその後病院に運ばれたと明らかにした。
ハンマーで襲われ負傷したレオニード・ボルコフ氏/N/A/Ivan Zhdanov/Telegram
今回の襲撃は数日後にロシアの大統領選を控える中で発生した。大統領選は憲法上の形式的な手続きとみられており、プーチン大統領の通算5選がほぼ確実な情勢だ。
ボルコフ氏は昨年までナワリヌイ氏の反汚職財団で要職に就いていた人物。今年2月には大統領選についてSNSで、プーチン氏への圧倒的な支持を示すための「サーカス」に過ぎないとの見方を示していた。