親ウクライナのロシア人武装集団、ロシアを越境攻撃

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「ベルゴロド」の町名が記された看板の横を走る車/Maxim Shemetov/Reuters

「ベルゴロド」の町名が記された看板の横を走る車/Maxim Shemetov/Reuters

(CNN) 親ウクライナのロシア人戦闘員で構成される三つの武装集団が12日、ウクライナ側から自国の2州に向けて越境攻撃を開始したと明らかにした。発表の数時間前にはウクライナ軍がロシア各地の標的にドローン(無人機)攻撃を仕掛けていた。

ウクライナのために戦う反体制派の武装集団「自由ロシア軍団」は以前、ロシアに侵入したと主張していた。同軍団は今回、ロシア南西部クルスク州のテトキノ村を完全に掌握したという。CNNはこの主張を独自に検証することはできない。

自由ロシア軍団は数百人の百戦錬磨の志願兵で構成され、ウクライナ軍の指揮下にある。同軍団はロシア国内で装甲兵員輸送車を破壊したとも主張した。

同じくロシア人で構成される別の武装集団「シベリア部隊」も同日、「ようやく祖国に入った。約束通り、ロシアの地に自由と正義をもたらす」とSNS「テレグラム」に書き込んだ。

また、別の武装集団「ロシア義勇軍団」も戦いに加わっていると主張した。

CNNはウクライナ国防省にコメントを求めている。

一方、ロシア国防省は、戦車と装甲車両を運用する「ウクライナのテロリスト集団」が12日未明に3方向からロシアへ越境しようとしたが、攻撃は「阻止された」と発表。同西部ベルゴロド州の二つの村で戦車5両と装甲兵員輸送車を「排除」し、別の村の付近では越境を試みたウクライナ兵60人を殺害したと主張した。

同省はこれより前にモスクワ州やベルゴロド州などの上空でドローンが防空システムにより撃墜されたと発表。オリョール州では貯油施設にドローン攻撃があり、火災が発生した。負傷者はなかった。

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