多弾頭化した長距離弾道ミサイル、発射実験に成功 インド

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大陸間弾道ミサイル(ICBM)「アグニ5」の発射試験の様子=2013年/Pallava Bagla/Corbis News/Getty Images

大陸間弾道ミサイル(ICBM)「アグニ5」の発射試験の様子=2013年/Pallava Bagla/Corbis News/Getty Images

デリー(CNN) インドは11日、一つの大陸間弾道ミサイル(ICBM)に複数の弾頭を搭載する技術「複数個別誘導再突入体(MIRV)」の実験に成功したと発表した。

今回の実験はインドが独自に開発したICBM「アグニ5」によるもので、実験成功によりインドは米国、ロシア、中国、フランス、英国といった国々の仲間入りを果たした。

隣国パキスタンもすでにMIRV技術を取得したと発表しているが、専門家によれば、まだ確認されていない。

インド国防省は声明を発表し、実験はインド北東沖、ベンガル湾のアブドゥルカラム島の施設で行われたと述べた。

米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」のミサイル防衛プロジェクトによると、アグニ5の飛行距離は5000キロメートル以上。つまり中国やパキスタンといった競争国を射程内にとらえていることになる。

米NPO法人「軍備管理不拡散センター」によれば、搭載された核弾頭はロケットで運ばれたミサイルから宇宙空間に放出された後、最長1500キロメートル離れた別の目標をそれぞれ攻撃するようプログラムすることが可能だ。

まったく離れた方向に飛行する複数の弾頭に迎撃ミサイルで対応しなければならなくなるため、防衛が困難になる。

目標への先制攻撃を誘発する、「安定を脅かす」兵器とも言われている。

「『使うか、負けるか』という状況が生まれ、有事の際に先制攻撃の動機づけとなる。そうでなければ、ある国のMIRV搭載ミサイルを破壊するための先制攻撃は、その国の報復能力に不釣り合いな被害を与えることになる」(米団体「憂慮する科学者同盟」のウェブサイトから)

インドとヒマラヤ山脈で国境を接する中国も、同様に核軍備の拡大を進めている。

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