食料支援待つ市民に砲撃、20人死亡 ガザ保健省
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区北部で14日、食糧支援を待っていた市民が砲撃され、少なくとも20人が死亡、155人が負傷した。ガザ保健省が明らかにした。
シファ病院救急病棟の医師によると、病院には今も負傷者が搬送されており、死者はさらに増えることが予想される。
現場にいた目撃者は何十人もの人が死亡したと証言。映像には大勢の人が地面に倒れた様子が映っている。
ガザ保健省は「渇きを満たすために人道支援を待って集まっていた市民をイスラエル占領軍が標的にした」と説明。ガザ北部は医療態勢が脆弱(ぜいじゃく)で人員も不足しているため、病院に搬送される患者の多さにも、けがの治療にも対応できない状況にあるとしている。
目撃者は、戦車か砲撃のような音を聞いたと証言した。
ガザ民間防衛隊は14日に発表した声明で、「ガザ地区北部で起きている飢餓のために援助を待っていた罪のない市民を殺害するという政策を、イスラエル占領軍が今も断行している」としてイスラエルを非難した。