ガザの4カ月間の紛争で死亡した子ども、世界の紛争の4年間より多く UNRWA
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区での約4カ月間にわたる紛争で死亡した子どもの人数が、世界各地の紛争で4年間に死亡した子どもの人数を上回ったことがわかった。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が明らかにした。
UNRWAのラザリーニ事務局長はX(旧ツイッター)への投稿で、この人数について、「あ然とさせられる」と述べた。
ラザリーニ氏は、国連とガザ保健省の数字を引用し、2019年から22年の間に世界各地の紛争で死亡した子どもの数と、23年10月から24年2月の間にガザで死亡した子どもの数を比較したグラフを公開した。
これらの数字によれば、19年から22年にかけて世界各地の紛争で計1万2193人の子どもが死亡している。一方、23年10月から24年2月にかけてガザでは計1万2300人の子どもが死亡した。
パレスチナ自治政府の保健当局が発表した数字によれば、昨年10月7日以降にガザで死亡した子どもの数はラザリーニ氏が投稿した数字よりも多い。ヨルダン川西岸地区ラマラの保健省は13日、死亡した子どもの数が1万3450人に達したと報告した。ガザの保健省によれば、死亡した3万1272人のうち、72%が女性や子どもだったという。
国際的な報道機関がガザに入ることができないため、CNNはこうした数字を独自に確認できていない。