テロ計画の情報、米から事前の伝達なかったと駐米ロシア大使
(CNN) ロシアのアントノフ駐米大使は24日、モスクワでテロが起きる可能性について事前に米国から在米ロシア大使館への情報伝達は一切なかったと語った。ロシア国営RIAノーボスチ通信が伝えた。
米外交使節は3月上旬、「過激派がモスクワで大規模な集会を標的とする差し迫った計画がある」として、米国人に対して「大規模な集会」を避けるよう呼びかけていた。
この警告についてプーチン大統領はロシア連邦保安局(FSB)に対し、「挑発的」「あからさまな脅迫」と一蹴していた。
一方、アントノフ駐米大使は「我々は事前通知やメッセージを一切受け取っていない」とRIAに語り、「本件に関してはホワイトハウスとも米国務省とも接触していない」と言い添えた。
アントノフ氏はさらに、対テロ戦争に関する米ロの接触は「破壊された」と述べ、ロシアにその責任はないと主張。「2001年に米国人に手を差し伸べ、支援の用意があると表明したのは我々の大統領が最初だった。それはある程度うまくいった。今、その全てが破壊されたのは、我々のせいではない」と強調した。