イスラエルとハマスの交渉、「行き詰まるも継続中 」 情報筋
(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスの人質解放と停戦をめぐる協議について、この件に詳しい情報筋3人はCNNに、交渉はまたも行き詰まったものの、継続していると明らかにした。
外交筋の1人は交渉について、「提案のやりとり」が続いていると述べ、暗礁に乗り上げているが協議は続いているとの見方を示した。別の情報筋は協議の継続を認めながらも交渉そのものは「休止状態」にあるとした。
米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は先週、カタールの首都ドーハで同国やイスラエル、エジプトの担当者らと協議したが、その後進展はない。情報筋の1人とイスラエルの当局者はCNNに、イスラエルから同意が得られた案をハマスに提示したと明らかにした。
イスラエルの当局者によると、ハマスがその案を却下したと26日朝に知らされたという。そのため、同国は交渉団の引き上げを決定した。
ハマスの政治部門幹部のバセム・ナイム氏は25日、「交渉の中心に据えられているのは捕虜交換だけではない」とCNNに語った。ナイム氏によると、イスラエルは完全な停戦や、パレスチナ自治区ガザ地区からのイスラエル軍の撤退などに関するハマスの要求に全く応えていないという。
イスラエル当局者と情報筋によると、直近の協議では、イスラエルはガザに拘束されている人質40人の解放と引き換えに、収監中のパレスチナ人囚人約700人を釈放するという米国案に同意した。対象となる囚人には終身刑を言い渡された人も多く含まれている。案では約6週間続くと見込まれる停戦の第1段階で人質の解放と囚人の釈放が行われる、としていた。