イスラエル各地で人質解放求めるデモ、ネタニヤフ首相の退陣も要求
(CNN) イスラエル各地で30日、パレスチナ自治区ガザ地区で拘束されている人質全員の解放と、ネタニヤフ首相の退陣を求めるデモが展開された。
テルアビブ中心部のカプラン通りでは、デモ隊がさらに総選挙の即時実施を呼び掛けた。集会のビデオには、軍本部のゲートで参加者らを制止する警官らの姿が映っている。
横断幕のひとつには「退散する者はいない。われわれはエルサレムへ行進し、政権退陣までそこにとどまる」と書かれていた。
テルアビブの広場で開かれた別の集会では、すでに解放された元人質らがイスラエル当局に対し、拘束中の人質全員をただちに帰還させるよう求めた。
このうち、夫が今もガザにいるという女性は、演説でイスラエル当局に「責任を取る」よう迫り、人質の解放にもっと力を注ぐべきだと訴えた。
参加者の多くは夜になっても行進を続けた。
人質の家族が設立した団体「人質・行方不明者家族フォーラム」は30日の声明で、来週の集会はエルサレムの国会議事堂前で開催されると発表した。
イスラエル北部の沿岸部に位置するカイサリアでは、デモ隊がネタニヤフ氏の別荘を囲む警察のバリケード周辺を行進し、「破壊の使者を許すことはできない」「失敗と放棄を許すことはできない」と唱えた。