日本政府、パレスチナ難民救済機関への資金拠出を再開
(CNN) 上川陽子外相は2日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出停止を解除すると発表した。
UNRWAはパレスチナ自治区ガザ地区への人道支援を担う主要機関だが、イスラエルはUNRWAの職員少なくとも12人が、昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃に関与したと非難。さらに同機関の職員1万3000人のうち、約12%がハマスなどパレスチナ武装組織のメンバーだと主張した。疑惑を受けて、日米などがUNRWAへの資金拠出を停止していた。
上川氏は先週、UNRWAのラザリーニ事務局長と会談した。外務省の発表によると、ラザリーニ氏はこの中で、職員の中立性を確保するためにスクリーニングや教育の充実などの対策を進めていくと説明した。
また、プロジェクトの透明性とトレーサビリティーを確保するため、日本との間でプロジェクト管理とモニタリングの新たな枠組みを設けることに同意した。
ガザ地区では約200万人の住民がUNRWAの支援に頼り、約100万人がUNRWAの避難所を使っている。