アフガンとパキスタンで豪雨、死者計100人以上
(CNN) アフガニスタンとパキスタンが季節外れの豪雨に見舞われ、両国の当局によると16日までに合わせて100人以上が死亡した。
アフガン災害対策当局の報道官は速報として、国内の23州で豪雨と洪水による死者が66人、負傷者が36人に上っていると述べた。
さらに600頭の動物が死に、家屋1200棟が全半壊したという。
国連人道問題調整事務所(OCHA)のアフガン事務所は16日、X(旧ツイッター)への投稿で、被災者が1200世帯を超え、1000棟近い家屋が被害を受けたと報告。土地の被害面積は2万5000ヘクタール以上に及んでいるとも書き込んだ。
アフガンは長年続いた紛争と自然災害からの復興途上にある。昨年は水害で数十人、厳しい寒波で150人以上が死亡した。昨年10月に西部ヘラート州で起きた地震の死者は2000人を超えた。
隣国パキスタンも豪雨に襲われている。北西部カイバル・パクトゥンクワ州の災害対策当局によると、同州では32人が死亡。南西部バルチスタン州の当局は8人の死者が出たと発表した。
地方当局によると、合わせて170棟近い家屋が全壊、1250棟以上が半壊した。同国の気象当局は、17日にバロチスタン州でさらに雨が降り、18日には全国に広がるとの見通しを示した。
パキスタンの雨季は通常6~9月で、この時期の豪雨は珍しい。同国は2022年に記録的な熱波が観測され、さらに洪水で国土の3分の1が水没するなど、異常気象で大きな被害を受けている。