ガザでの女性の死者、1万人超える 国連推計
(CNN) 国連組織「UNウィメン」は16日、報告書を発表し、昨年10月にイスラエルとイスラム組織ハマスとの間で戦争が始まって以降、パレスチナ自治区ガザ地区で1万人以上の女性が死亡したとの推計を明らかにした。
報告書によれば、6カ月間で、ガザのパレスチナ人の女性1万人が死亡した。この中には推計6000人の母親が含まれており、1万9000人の子どもが親をなくすことになったという。
報告書によれば、100万人を超える女性と少女がガザで「壊滅的な飢餓」に直面している。食料や安全な飲み水、機能するトイレもしくは流水を利用することがほとんどできず、命を脅かす危険が生じているという。
報告書は「10分に1人の割合で子どもが負傷もしくは死亡している」と指摘した。
UNウィメンの幹部はスイス・ジュネーブで行われた会見で、「空爆を生き延びた女性たちは飢えや病気、絶え間ない恐怖に日々、苦しんでいる。ガザでの戦争は間違いなく女性に対する戦争であり、女性たちは自らが引き起こしたのではない戦争のために重い代償を支払っている」と述べた。
イスラエル軍は、ガザにいる民間人に及ぶ被害を抑えようとしていると述べた。