ケニア洪水、死者188人に 観光客も孤立
(CNN) 大規模な洪水が発生しているケニアで、死者が188人に増えた。野生生物が多く生息していることで知られている同国南西部のマサイマラ国立保護区ではツアーガイドや観光客らが孤立している。
同保護区を流れるマラ川の支流の一つの堤防が決壊し、川近くにある12以上の観光客向けのロッジやテントが押し流された。
こうした状況を受けて地元当局は同保護区内の一部の観光施設の閉鎖を命令。また、キャンプの所有者らに川から離れた高台に避難するよう促した。当局によると、要請を受けて孤立した観光客らの救助にヘリ2機を派遣した。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、同保護区内で建物や車が完全に水に浸かっている様子が映っている。
ケニアではこのところ大雨が続き、広い範囲で洪水が発生している。首都ナイロビ周辺では数十人が行方不明となっている。また、西部マイマヒウでは壊滅的な土石流が発生。現場では新たに2遺体が見つかり、土石流による死者は50人となった。
マサイマラ国立保護区の一部は水に漬かった/Bobby Neptune/AP
マサイマラ国立保護区にいたあるツアーガイドは、2日午前1時ごろに流れる水の音で目が覚め、テントを出たときは腰の高さまで増水していたとCNNに語った。観光客14人とスタッフ25人を起こして貯水タンクの上に避難し、その後ヘリで救助されたという。