ウクライナ大統領、自身の警備担当トップを解任 暗殺計画の失敗後

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解任されたウクライナ国家警護部隊トップのセルヒー・ルディ氏/Eugen Kotenko/Ukrinform/Future Publishing/Getty Images

解任されたウクライナ国家警護部隊トップのセルヒー・ルディ氏/Eugen Kotenko/Ukrinform/Future Publishing/Getty Images

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は11日までに、自身の警備を担当する国家警護部隊のトップを解任した。これに先駆け同部隊の大佐2人が、ゼレンスキー氏ら要人を暗殺する計画に関与した疑いで拘束されていた。

国家警護部隊を率いるセルヒー・ルディ氏の解任を命じる布告は、大統領のウェブサイトに掲載された。解任理由は明かされていない。

ウクライナの国営メディアによると、ルディ氏は2019年10月に国家警護部隊トップに任命された。現時点で後任の指名はなし。

国家警備部隊は大統領や国の高官、官公庁の施設の安全を確保する任務を担う。

今週、ゼレンスキー大統領ら要人を暗殺するロシアの計画に関与したとして、ウクライナ当局は警護担当の大佐2人を拘束した。

検事総長室は「金銭による見返りと引き換えにウクライナに対して反体制的な活動を行った」としている。2人は反逆罪で、うち1人はテロ準備を行った罪でも起訴された。

検事総長室によると、起訴された大佐の1人はロシアの連邦保安局(FSB)からドローン(無人機)2機と爆薬を受け取っていた。これらを別の共犯者に渡して爆発させる計画だった。

ウクライナ保安局(SBU)は、ゼレンスキー氏のほかSBUのマリュク長官や国防省のブダノウ情報総局長らを暗殺しようと「活発に進められていた計画」を阻止したと説明した。

ロシアが2022年2月にウクライナに全面侵攻して以来、ゼレンスキー氏はこれまでに何度も命を狙われてきた。暗殺計画以外にも、前線やロシアの攻撃を受けている都市を頻繁に視察する中で、幾度となく危機一髪の事態に遭遇している。

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