車輪格納のまま緊急着陸、「教科書通り」でけが人なし オーストラリア
(CNN) オーストラリア東部ニューサウスウェールズ(NSW)州ニューキャッスルの空港で、小型機が着陸装置の故障のために胴体着陸を強いられた。操縦士1人と乗客2人にけがはなかった。
CNN提携局のナインニュースによると、胴体着陸した小型機は「ビーチB200スーパーキング」。空港の上空を数時間旋回して燃料を燃焼させた後、車輪を格納したまま「教科書通り」の緊急着陸を成功させた。
その瞬間をとらえた映像には、着陸装置が作動しない状態のまま同機が降下して着陸し、滑走路を横滑りしながら減速して停止する様子が映っている。
現場では救急車両が待機し、着陸するとすぐ助けに駆け付けた。
NSW州警察のウェイン・ハンフリー本部長は、着陸を成功させた53歳の操縦士を称賛。けが人はなく、乗客はそのまま車を運転して帰宅したと述べ、「素晴らしい結果だった。パイロットは本当によくやった」「飛行中の彼の声は、非常に冷静に聞こえた」と振り返った。
同機は燃料を燃焼させるため、数時間にわたって空港の上空を旋回していた。
着陸を誘導していた管制塔は、無事着陸を見届けた瞬間、歓声に包まれた。
同機はニューキャッスルから26分かけ、シドニーから約400キロ北部のポートマッコーリーへ向かう予定だった。