「ゴーストシャーク」に「マンタレイ」 各国がしのぎを削る無人潜水艦開発

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米カリフォルニア州の沖合で運用試験を行う「マンタレイ」/Northrop Grumman/Defense Advanced Research Projects Agency

米カリフォルニア州の沖合で運用試験を行う「マンタレイ」/Northrop Grumman/Defense Advanced Research Projects Agency

韓国・ソウル(CNN) オーストラリアと米国が、それぞれ「ゴーストシャーク」「マンタレイ」と名付けた海軍無人潜水艦の試作艦を披露した。こうした無人艦は、人命に及ぼすリスクを最低限に抑えながら実力を行使する海中戦争の未来を表しているのかもしれないと専門家は指摘する。

オーストラリアが4月に披露したゴーストシャークは、「世界最先端の海中自律走行艇」と位置付けている。

オーストラリア国防省は、ゴーストシャークによって海軍が「持続的な情報収集・警戒監視・偵察(ISR)および攻撃を実行できるステルス性と長距離自律海中戦闘能力」を獲得できると説明。来年末までに実用モデルが納入されるとの見通しを示した。

ゴーストシャークの仕様については、オーストラリア政府も同艦を建造するアンドゥリル・オーストラリアも、機密扱いを理由に公表していない。

しかしアンドゥリルの担当者は、プログラム開始からわずか2年で、予定よりも早く予算の範囲内で試作艇が納入できたと胸を張った。

英シンクタンク「カウンシル・オン・ジオストラテジー」フェローのエマ・ソールズベリー氏はゴーストシャークについて、米国で開発されたボーイング製の超大型無人潜水艦の試作艦「オルカ」によく似ているようだと解説する。

米海軍は昨年12月、初のオルカ試作艦の納入にあたり、「モジュール式のペイロード区画で多様な作戦を遂行できる最先端の自律式無人ディーゼル電気潜水艦」と発表していた。

モジュール式を採用することで、理論的には任務に応じてさまざまな兵器を搭載したり、偵察や情報収集のための特殊装備を搭載したりすることが可能になる。

ただ、10年以上かけて開発された米海軍のオルカとは対照的に、オーストラリアのゴーストシャークはスピード開発を実現した。

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