イスラエル軍、ラファ侵攻の兵力集結も最終決定は不明 米政権高官らが見解
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファに対するイスラエル軍の地上侵攻計画をめぐり、米政権は13日までに、同軍がすでに必要な兵力を集結させたとの見方を示した。
ただし、米政権高官2人がCNNに語ったところによると、イスラエルが計画実行の最終的な決断を下したかどうかは今のところ不明。高官のうち1人は、ラファの住民や避難民100万人あまりを避難させるための食料、衛生、避難所関連のインフラ建設など、侵攻に先立つ準備は全く整っていないと指摘した。
米政権は数カ月前からイスラエル対し、住民らが集中するラファへの全面侵攻を思いとどまるよう警告を繰り返してきた。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、イスラエルが侵攻を強行すれば兵器供与を一部中止するとしたバイデン大統領の発言に改めて言及した。
キャンベル国務副長官は同日、北大西洋条約機構(NATO)の若者サミットで、「完全勝利」を目指すイスラエルとの間に緊張が生じていることを認め、「私たちはより政治的な解決法があるはずだと考える。大統領のチームが周辺地域への関与を深めているのは、そのためでもある」と述べた。