エジプト外相、イスラエルのラファでの軍事作戦は「重大な安全保障リスク」
(CNN) エジプトのシュクリ外相は、米国のブリンケン国務長官と電話会談を行い、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区での軍事行動をめぐり、特に南部ラファでの軍事行動は「重大な安全保障のリスク」であり、「中東地域の安定に対する深刻な脅威だ」と述べた。
エジプトと境界を接するラファには100万人以上のパレスチナ人が数カ月にわたるガザでの戦争の避難先を求めて逃げ込んでいる。国際社会はラファへの全面的な侵攻が民間人の殺害につながると懸念を示しているが、イスラエルはラファへの侵攻を計画している。
シュクリ氏は電話会談で、イスラエル軍がラファ検問所のパレスチナ側を占拠したことや継続するイスラエル軍の攻撃によって引き起こされた悲惨な人道的状況を繰り返し伝えた。エジプト外務省が明らかにした電話会談の内容によれば、シュクリ氏はガザへ人道支援を届けるためのアクセスを回復することの緊急の必要性を強調した。
イスラエルがガザでジェノサイド(集団殺害)を行っているとして南アフリカが国際司法裁判所(ICJ)に提訴した事案をめぐり、エジプトは13日、南アフリカを支持する意向を明らかにした。ガザにおけるパレスチナの民間人に対するイスラエルの攻撃の激しさと範囲が拡大していることを考慮したとしている。