メリンダ・ゲイツ氏、慈善財団の共同議長退任へ 「ゲイツ財団」に名称変更
ニューヨーク(CNN) メリンダ・ゲイツ氏は13日、慈善団体であるビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の共同議長を退任すると発表した。メリンダ氏は2000年の創設以来、同財団を運営してきた。
同財団は設立以来約25年間で、約780億ドル(約12兆円)相当の助成金を拠出している。
同財団のマーク・スズマン最高経営責任者(CEO)は13日、メリンダ氏は「自身の慈善活動の次の章をどのように過ごしたいかを熟考し」、この決断を下したと述べた。「メリンダ氏は、米国と世界中の女性と家族の生活を向上させるために果たしたい役割について、新しい考えを持っている。そして、米国と世界中で女性の権利が後退していくのを目の当たりにした困難な数年間を経て、彼女は次の章でこうした道筋を変えることに特に注力したいと考えている」
メリンダ氏は前夫ビル・ゲイツ氏との離婚時の合意の一部として、自身の慈善活動のために125億ドルを追加で受け取るという。
メリンダ氏はX(旧ツイッター)に「これは軽い気持ちで下した決断ではない」「ビルと私が共に築き上げた財団と、この財団が世界中の不平等を解決するために行っている並外れた活動をとても誇りに思う」と投稿した。
メリンダ氏は6月7日に退任する予定。今後の慈善活動の計画については近いうちに詳しく説明するとしている。
スズマン氏によると、同財団の名称は「ゲイツ財団」に変更され、ビル・ゲイツ氏が単独で議長を務める。