「ゴーストシャーク」に「マンタレイ」 各国がしのぎを削る無人潜水艦開発
アンドゥリルの最高戦略責任者は、「はるかに早く、安く、インテリジェントにそうした能力を開発できる」ことを、同社とオーストラリアが「証明する過程」にあると話す。
純オーストラリア産のゴーストシャークは、海軍艦隊に加わった後、輸出も計画する。
一方、米ノースロップ・グラマンが製造した米海軍無人潜水艇の試作機マンタレイは、2月と3月に米カリフォルニア州沖でテストが行われた。
開発は米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が担当。マンタレイの強さは、作戦に応じて搭載兵器を切り替えられるモジュール方式にある。
分解すれば標準的な輸送コンテナ5個に格納でき、配備する場所に運んで現場で組み立てることが可能。試作艦はメリーランド州で建造され、カリフォルニア州の沖合で組み立てられた。
マンタレイのプログラムは2020年に始まった。米海軍艦隊に加わる時期について、DARPAは目標を明らかにしていない。
こうした中で、米軍が太平洋の「脅威」と位置付ける中国も、無人潜水艦を進化させている。
「詳細は不明だが、少なくとも15年前から開発が進められており、オルカと似たようなもの(ただし魚雷を装備)のテスト段階にあると思われる」とソールズベリー氏は解説する。
潜水艦に詳しい専門家のH・I・サットン氏によると、無人潜水艦はカナダ、フランス、インド、イラン、イスラエル、北朝鮮、ノルウェー、ロシア、韓国、ウクライナ、英国などの各国も開発を進めている。