キーウ訪問の米国務長官、連帯を確認 ライブ演奏も
(CNN) ウクライナの首都キーウを訪問しているブリンケン米国務長官は14日、ゼレンスキー大統領との会談やキーウ工科大学での演説を通し、同国との連帯を確認した。
米国務省によると、ブリンケン氏とゼレンスキー氏は対ロシア戦の現状や米国による追加軍事支援の重要性について話し合った。ゼレンスキー氏は防空システムを強化する必要があると訴えた。
ブリンケン氏はまた、キーウ工科大での演説で、「皆さんが孤独ではないというメッセージを伝えるためにやって来た」と強調。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟に備えた安全保障面、経済面のインフラ(社会基盤)構築に焦点を当て、7月に米首都ワシントンで開かれるNATO首脳会議ではウクライナ軍の改革にNATOが果たす役割の拡大を図ると表明した。
また、米国内のロシア資産を差し押さえる権限が米議会で承認されたことを受け、その権限を行使して、差し押さえた資産をウクライナ復興に使うと表明。「プーチン大統領が破壊したものは、ロシアが復興費用を負担しなければならない」として、主要7カ国(G7)のメンバーともロシア政府の凍結資産をウクライナ支援に活用する方向で協議していると述べた。
ブリンケン氏は滞在中、キーウ市内のバーでウクライナのバンドとともにギターを演奏しながら、カナダ出身の歌手ニール・ヤングによる1989年のヒット曲「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」を歌った。
同氏はステージから「米国は皆さんとともにある」「自由な世界は皆さんの味方だ」と呼び掛けた。