ゼレンスキー大統領、ハルキウ州を視察 「極めて困難な状況」
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ロシア軍の激しい攻勢を受けている北東部ハルキウ州を視察し、軍高官らから戦況報告を受けた。ゼレンスキー氏は「極めて困難」な状況であるとの認識を示し、部隊を増強していることも明らかにした。
増強の部隊はリプツィとボウチャンスクに集中的に送られた。ボウチャンスクはハルキウ市の北東約60キロに位置し、国境付近での戦闘で最も激しい戦いが展開されている。
テレビのインタビューに応じたナザール・ボロシン中佐によると、ハルキウ方面の戦闘は「依然として複雑で、大きく変化している」という。ボロシン氏は「われわれの部隊はハルキウ州北部の特定の地域で占領軍が足がかりを得るのを防いでいる」と説明した。
ボロシン氏によると、一部の集落ではロシア軍の進軍は止まった。だがロシア軍は有利な位置を取るために、さらに前進する条件を整えようとしているという。
ロシア軍は今月10日に奇襲攻撃を仕掛けて以来、国境近くの少なくとも9集落を掌握した。