イスラエル軍、ラファ中心部への進軍を確認
(CNN) イスラエル国防軍(IDF)は31日、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファの中心部に同軍が進軍していることを確認した。同都市での軍事作戦に国際社会の懸念と怒りは高まっている。
IDFの声明は、目撃者らが今週初めにCNNに語った内容を裏付けている。
同軍は「ラファ中心部のIDF部隊は、イスラム組織ハマスのロケット発射装置、テロ用トンネルの立坑、武器を発見した。部隊は、同地域にあるハマスの武器庫も解体した」と述べた。
イスラエル軍は26日、ガザ南端とエジプトとの境界に沿った全長14キロの緩衝地帯であるフィラデルフィア回廊の「作戦統制」を確立したと発表していた。
ラファ中心部への進軍を確認する前に、同軍はガザ北部ジャバリヤ東部での作戦を終了したと発表していた。
軍は声明で、今月初めに開始したジャバリヤでの作戦で10キロ以上に及ぶトンネルと兵器製造施設を破壊したと述べた。同作戦では、戦闘員との「激しい戦闘と接近戦」も行われたという。
声明によると、作戦中に人質7人の遺体も収容された。
ガザの民間防衛隊の広報担当者は31日、CNNに対し、イスラエル軍の進軍後にジャバリヤは「住宅街全体」が壊滅し「災害地域」になったと話す。
同担当者は「残念ながらジャバリヤの難民キャンプは生活に適さない」「井戸や学校、病院はすべて完全に破壊され、存在しない。この地域の住民が生活するためのものは何もなく、多数の殉教者と倒壊した家屋があり、家屋の中には人が埋もれている。がれきの下から遺体を回収することはできない」と語った。