イスラエル軍、ガザ中部を新たに攻撃 15人死亡
(CNN) イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区での攻撃を強化して人道危機が深まる中、同軍は4日、新たに同地区中部に対して地上と空から攻撃を行った。
同軍は戦闘機が中部ブレイジ地区のイスラム組織ハマスの標的を攻撃し、同時に地上軍も諜報(ちょうほう)に基づき標的を絞って同地区に攻撃を行ったと明らかにした。
CNNは同軍の主張を独自に検証することはできない。
ガザの保健省はイスラエルの軍事作戦中に15人が死亡し数十人が負傷したと明らかにした。死傷者が出たのはブレイジやマガジの難民キャンプ。保健省によれば、アクサ病院は入院患者であふれているという。
現地にいるCNNのプロデューサーによると、少なくとも遺体6体と負傷者30人超が現地の病院に運ばれた。
プロデューサーによると、ブレイジ地区東部のアパートに砲撃があり、父親と12歳の息子、この親子とは別の子ども2人、20代の女性が死亡した。
目撃者らによると、攻撃の激化を受けて、市民はブレイジ地区を離れ始めており、海岸に向かっているという。
CNNの別のプロデューサーは、ここ数日、ガザ地区を南北に二分する「ネツァリム回廊」あたりに展開する戦車から攻撃があったと明らかにした。3日間にわたりブレイジ地区で限定的な地上侵攻があったという。
昨年10月7日のハマスによる奇襲を受けて、イスラエル軍はガザへの攻撃を開始した。ハマスの奇襲では1200人超が殺害され、250人超が連れ去られた。
ガザの保健省によると、イスラエル軍の攻撃でガザではこれまでに3万6550人が死亡し、負傷者は8万2959人にのぼる。CNNはこの数字を独自に検証することはできない。