イスラエル軍、人質4人の死亡を家族に通知

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イスラエル軍が人質の男性4人について「もはや生存していない」と家族に通知したことがわかった/Families of the hostages/Bring Them Home Now via Reuters

イスラエル軍が人質の男性4人について「もはや生存していない」と家族に通知したことがわかった/Families of the hostages/Bring Them Home Now via Reuters

(CNN) イスラエル軍は4日までに、イスラム組織ハマスに連れ去られた人質の男性4人について、「もはや生存していない」と家族に通知した。

イスラエル軍によると、4人は昨年10月7日にハマスの越境攻撃で人質になった。遺体は今も返還されていない。

軍が入手した情報に基づき、保健省の専門家委員会が宗教省、首席ラビ(ユダヤ教指導者)と共同で死亡を確認した。死亡時の状況は調査中。パレスチナ自治区ガザ地区に残るほかの人質についても、あらゆる手段で情報を収集しているという。

イスラエル軍のハガリ報道官は、軍がガザ南部ハンユニスで対ハマス作戦を実行した期間中に、4人が死亡したとの見方を示した。

4人のうち、イスラエルと英国の二重国籍を持つナダブ・ポップルウェルさんについては、ハマスが先月、死亡を発表。1カ月前に収容先がイスラエル軍の戦闘機に攻撃された時の傷が原因だと説明していた。

イスラエル戦時内閣のガンツ前国防相は3日、SNS「テレグラム」を通して遺族らに弔意を表し、今後もテロとの戦いを続行して人質全員の返還に全力を尽くす必要があると強調した。

4人が死亡したとの知らせを受けて、イスラエルの被害者団体「人質・行方不明者家族フォーラム」はイスラエル政府に対し、バイデン米大統領が先週公表した停戦案をただちに承認するよう強く求めた。

バイデン氏は5月31日、イスラエル側が示した案として、人質解放と停戦を組み合わせる3段階の行程を詳細に説明していた。

主要7カ国(G7)の首脳は3日、イスラエル側には停戦案を進める用意があるとして、ハマスに受け入れを求める声明を出した。

ただし、イスラエル政府からはこの案に否定的なコメントも出ていて、実際に進める用意があるかどうかははっきりしない。

人質・行方不明者家族フォーラムは3日、4人についての情報を公表した。

それによると、ポップルウェルさんは51歳。ガザ境界近くの自宅で母親とともに拉致された。兄はこの時に殺害された。母親は49日後に解放された。

アミラム・クーパーさんは84歳で、同時に拉致された妻は17日後に解放されている。

ヨーラム・メッツガーさんは80歳だった。妻も同時に連れ去られたが、53日後に解放された。

チャイム・ペリさんも80歳。文化人として知られていた。地元の学校で教員を務め、画廊や彫刻庭園を開設したほか、ワイン醸造所の新設にも参加していた。

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