フォンデアライエン欧州委員長、「中道政党が中心に」
(CNN) 欧州連合(EU)の加盟27カ国で行われている欧州議会選で大勢が判明し、極右政党の伸長が目立ったが、EUのフォンデアライエン欧州委員長は9日、ブリュッセルで、最終的な出口調査が欧州政界の主流派にとって引き続き成功だったことを示していると述べた。
フォンデアライエン氏は、強い欧州を求める声が依然として多数派を占めており、そのことが安定にとって重要だと指摘。中道政党が中心を維持しているとの見方を示した。
フォンデアライエン氏を支える中道右派の「欧州人民党(EPP)」は189議席を獲得する見通しで、欧州議会第1会派を維持するとみられる。
フォンデアライエン氏は「しかし、極左や極右が支持を得たことも事実だ。だからこそ、この結果は中道政党にとって大きな責任を伴う。個々の問題では意見が異なるかもしれないが、我々は全員、安定に関心を寄せており、強くて効果的な欧州を望んでいる」と述べた。
最終的な出口調査ではEPPが189議席を獲得する見通し。そのほか、中道左派「社会民主進歩同盟(S&D)」が135議席、中道リベラル会派「欧州刷新」が80議席、右派会派「欧州保守改革(ECR)」が72議席、右翼会派「アイデンティティーと民主主義(ID)」が58議席、「緑の党」が52議席を獲得する見通し。