ガザ支援物資、トラック1000台分が立ち往生 南部検問所
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区への物資搬入ルートなどを管理しているイスラエルの占領地政府活動調整官組織(COGAT)は、10日の時点でイスラエルとガザ南部の境界にあるケレムシャローム検問所のガザ側にトラック1000台分の支援物資が残っていると明らかにした。
COGATはX(旧ツイッター)に、10日に197台のトラックがガザに支援物資を搬入したと投稿した。これは9日より100台多いという。
国連機関は、ガザでのイスラエル軍の軍事作戦や、同地区内を移動する車列に対する承認が必要なことから、ガザの大部分で支援物資を配布することが困難になっていると頻繁に訴えている。
COGATは、今年初め以降に要請のあった調整すべてのうち88%を承認したと述べている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は最新の報告書で、燃料供給によってシェイクラドワン地区のたい積した廃水を削減できたものの、「燃料の供給が安定していないため、引き続き近隣地域に下水があふれる恐れがある」と述べている。
燃料不足は、機能的なネットワークを通じた配水を制限し、飲料水の供給にも影響を及ぼし続けているという。
6月2日時点でガザ地区の1日あたりの水生産量は約9万5000立方メートル。2023年10月以前に生産された水の26%にとどまっている。