イスラエル軍事行動の「戦術的停止」発表、ラファの戦闘は継続
エルサレム(CNN) イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区南部に支援物資を届けるため、ルート沿いの軍事行動の「戦術的停止」を発表した。一方で、ガザ南部ラファでの戦闘は継続すると強調している。
イスラエル軍によると、戦術的停止は15日から開始。追って通知するまで、現地時間の午前8時から午後7時までの間、ガザ南部の支援物資の主要搬入路となっているケレムシャローム検問所からトラックが入り、サラハディン通りを北上できるようにする。
イスラエルの攻撃でガザ地区は人道危機に陥っている。ガザ南部で空爆や戦闘が続く中で、ケレムシャローム検問所からの支援物資搬入が滞っていた。
イスラエル軍はケレムシャローム検問所から南部ハンユニスのヨーロッパ病院に至るルートを指定して、日中の人道支援物資輸送のみを認めるとした。ガザに届ける支援物資を増やすため、国際支援団体と連携して運用に当たると説明している。
しかしこの発表の直後にイスラエル軍は、「ラファでの戦闘は継続する」と述べ、「ガザ地区への物資搬入に変更はない」と言い添えた。
ラファでは16日も激しい戦闘が続き、ガザの市民防衛当局がCNNに語ったところによると、ラファ西部で大規模な衝突が起きている。