イスラエル、何人の人質が生存か把握 戦時内閣離脱の前国防省
(CNN) 先週イスラエルの戦時内閣を離脱したガンツ前国防相は14日までに、イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区に拘束中の人質のうち何人が生存しているかを把握していると明らかにした。
ガンツ氏はイスラエルが生存者の数を知っているか問われ、「非常に近い数字を把握している」と答えた。
ガンツ氏がインタビューに応じるのは内閣離脱後初めて。イスラエル政府は昨年10月7日に人質に取られたビバス一家の運命を把握しているとも明かし、国民も「やがて」知ることになるだろうと述べた。
イスラエル軍は先日、ガザ地区で10月7日に生存中のビバス一家の様子とする動画を公開していた。イスラム組織ハマスは、一家がイスラエルによる11月の空爆で死亡したとしている。
ガンツ氏は戦時内閣の一員を務めた経験についても振り返った。
「10月7日の襲撃が発生したとき、我々は一枚岩となって協力していた。しかし、時間の経過とともに状況が変わった。スモトリッチ(財務相)らの圧力で意思決定に遅れが生じた。私はただ辞任したわけではなく、警鐘を鳴らして、彼らの軌道修正を試みた。それが不可能だと悟り、離脱した」(ガンツ氏)
ガザ地区の将来の統治主体に関しては、「ハマスでもイスラエルでもあり得ない」と説明。イスラエルはガザ地区の一部地域を軍事的に掌握し続けるだろうが、「ガザを統治することはない」と表明した。