仏政府、近く開催の兵器見本市でイスラエル排除 ガザ情勢受け
(CNN) フランス国防省は13日までに、パリ近郊で今月17日から開催予定の兵器見本市「ユーロサトリ2024」にイスラエル企業が参加することを禁じる方針を明らかにした。
パレスチナ自治区ガザ地区最南部のラファ市でイスラエル軍が地上侵攻を続けていることを理由にした。国防省は声明で、現状を踏まえた場合、イスラエル企業を迎える環境にないとし、マクロン仏大統領はラファでの作戦中止を呼びかけているとした。
ラファにある避難民らが集まるキャンプは最近、空爆にさらされ、火災も発生。少なくとも45人の死者と200人の負傷者が出る惨事も起きていた。
これに対しイスラエル戦時内閣の一員でもあったガンツ前国防相はフランスに再考を要請。同氏が出した報道発表文によると、アタル仏首相との会談でイスラエル企業への出展禁止は「最終的にテロ行為への報奨となる」と主張した。
公式サイトによると、ユーロサトリでは兵器や防衛システムが展示され、関連製造企業の幹部や政府代表者らが集まり、防衛産業の将来などについて知見を深められる舞台となっている。
公式サイト上には出展予定の組織などのリストが依然掲載されているが、参加が禁じられたイスラエル企業の多くは兵器製造メーカーや防衛装備品の販売業者となっている。