イスラエル軍、ハマス幹部を殺害と発表 標的の軍事部門トップは生死確認できず
(CNN) イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区ガザ地区南部で行った13日の攻撃で、イスラム組織ハマスの幹部1人を殺害したと発表した。しかし主要な標的だったハマス軍事部門トップのムハンマド・デイフ氏の生死は分かっていない。
イスラエル軍は、ハマスのハンユニス旅団トップでデイフ氏の副官だったラファ・サラマ氏が「排除された」と発表。サラマ氏はデイフ氏に最も近い側近の一人で、昨年10月7日のハマスによる攻撃の「首謀者の一人」だったとしている。
一方、デイフ氏が13日の攻撃で死亡したかどうかは分かっておらず、イスラエル軍が確認を急いでいる。
ガザの保健省はこの攻撃について、人道区域に指定されていたマワシ地区で少なくとも90人が死亡、300人が負傷したと発表した。
近くの病院にいた国連職員は、「ガザでこの9カ月の間に目にした中で最も恐ろしい光景」を目撃したと語った。
デイフ氏は昨年10月7日の攻撃の首謀者の一人とされる人物で、20年以上にわたってハマス軍事部門を率いている。もしも死亡が確認されれば、ガザの戦争が始まって以来の9カ月で最も地位が高いハマス幹部が殺害されたことになる。
イスラエル総保安庁(シンベト)のロネン・バー長官は13日、この1週間で10月7日の攻撃に関与したハマス工作員計25人を殺害したと述べていた。
ガザ地区では14日にも中部ヌセイラトの避難民キャンプで国連の学校がイスラエルに空爆され、ガザ保健省によると少なくとも15人が死亡、100人以上が負傷した。