ガザ停戦交渉、イスラエルが主要な譲歩事項について方針転換
エルサレム(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の停戦を巡る交渉で、イスラエルのネタニヤフ首相が主要な譲歩事項について方針転換し、武装要員のガザ北部帰還を禁じるよう要求したことが分かった。交渉状況に詳しいイスラエルの情報筋が明らかにした。
イスラエルは以前、最終的な停戦の期間中、ガザ北部への無制限の帰還を許可することに同意していた。だが情報筋によれば、ネタニヤフ氏は今週、交渉チームに対し、どのような合意内容でも武装要員のガザ北部帰還を禁じるよう要求したという。
新たな要求で人質交渉の進展に影響が出る可能性もあり、交渉の土台となっているイスラエル側の提案にネタニヤフ氏がどれだけ本気なのか疑問の声が出ている。
米当局者は先週、CNNの取材に、枠組み合意が成立したと説明。イスラエルの当局者もネタニヤフ氏が交渉団に詰めの交渉入りを許可したと明らかにし、状況打開の可能性が浮上していた。
交渉はカタールの首都ドーハで5日に再開。先週末にはイスラム組織ハマスが、イスラエル側の懸案となっていた合意署名前の恒久停戦確約の要求について譲歩することに同意していた。
イスラエル当局によると、イスラム組織ハマスによる昨年10月7日の攻撃で1200人死亡、250人以上が人質に取られた。これを受け、イスラエルは9カ月前にガザでの戦闘を開始した。