パキスタン、アフガン難民145万人の滞在許可延長 登録者限定
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、パキスタン内に住むアフガン難民は今年3月24日の時点で、登録証明書の保持者を含め300万人以上。未登録者は80万人以上となっている。
パキスタンは昨年10月、未登録者に数週間の時間的猶予を与え、国外退去あるいは送還の選択肢を迫った。昨年起きた大きなテロ事件24件のうち14件にアフガン人が関与していたことを理由にした。
UNHCRによると、女性差別などタリバンの厳格な統治が続く本国に戻ったアフガン人は23年9月15日から今年6月末までの間には約65万人。うち約3万2000人は送還処分となっていた。
国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」の南アジア問題担当者は、難民によるパキスタンでの登録証明書の入手が広範な作業の遅延や障害に妨げられていることは立証できると指摘。アフガン人であるとの身元を証明するカードもパキスタンでアフガン難民の登録証明書の一種として通用しているとされるが、このカードを持つ約8万人の今後の処遇も不透明になっていると続けた。