極右の抗議デモ隊が警察と衝突、女児刺殺事件の翌日 英
地元警察は声明を出し、極右組織の支持者とみられるデモ隊について、怒りをあらわにしながら通りに繰り出し、モスクに向かって煉瓦(れんが)を投げていたと説明。さらに警察車両を含む複数の車両に火をつけ、警官に向かって瓶も投げたという。
警察はこれらのデモ隊が抗議に踏み切った背景には、殺傷事件の容疑者の身元を類推する未確認の報道があったとみている。事件の後で逮捕された10代の容疑者には、殺人と殺人未遂の疑いがかかっている。
デモ隊の鎮圧を試みる機動隊=7月30日、英イングランド北西部サウスポート/Getty Images
警官らの負傷は骨折や裂傷などを含む。地元の救急サービスによれば暴動に関連して治療した警官39人のうち27人を病院に搬送したという。
警察は容疑者に関連して「誤った」氏名がソーシャルメディアで拡散したと指摘。多くの臆測や仮説が広まる状況を利用し、一部の個人が暴力や混乱を引き起こそうとしたとの見解を示した。
警察は容疑者について、サウスポート近くの村の出身だと既に発表している。また今回の暴力に関与した人物の多くは地元住民ではないとし、混乱を引き起こす目的でサウスポートにやってきたと付け加えた。
英国ムスリム評議会(MCB)は声明で刺殺された女児らを追悼。「サウスポートの悲劇が激しい怒りを巻き起こすのに利用されたのは恥ずべきことだ。イスラム教嫌悪の感情が火に油を注ぎ、今夜の暴動につながった」と述べた。