バングラデシュ、ハシナ前首相らを殺人関与で捜査へ

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首相公邸で記者団に向かって話すハシナ前首相=1月8日、バングラデシュ・ダッカ/Mohammad Ponir Hossain/Reuters/File

首相公邸で記者団に向かって話すハシナ前首相=1月8日、バングラデシュ・ダッカ/Mohammad Ponir Hossain/Reuters/File

(CNN) バングラデシュの国営メディアは13日、反政府デモで辞任に追い込まれたハシナ前首相について、デモ現場で男性が警官に殺害された事件に関与した罪で裁判所が捜査を命じたと伝えた。

報道によると、ハシナ氏と前与党のトップ、警察幹部4人は、先月19日に食料品店の店主が死亡した件で殺人罪に問われている。

首都ダッカの裁判所に13日、起訴状が提出された。ハシナ氏が先月、反政府デモの鎮圧を図ってから、法的責任を問われたのはこれが初めて。

ハシナ氏は辞任後、隣国インドに脱出した。13日にはX(旧ツイッター)上で息子を通し、脱出後初の声明を発表した。自身の殺人容疑には言及せず、「破壊行為や放火、暴力」によって「罪のない多くの国民が命を落とした」と主張。「凶悪な殺人と破壊行為の犯人を特定し、裁きを下すための徹底捜査」を求めた。

デモは公務員採用枠の優遇制度をめぐる抗議行動に端を発し、ハシナ政権の強硬な対応がさらに反発を招いて暴動に発展した。現地メディアなどによると、デモ隊の学生や親政府派、武装警察の衝突で約300人が死亡した。国連によれば、この中には子どもが少なくとも32人含まれていた。

政権崩壊とともにダッカ市内では歓声が上がり、群衆がハシナ氏の自宅に押し寄せて壁を壊したり、家財を略奪したりした。

議会は解散し、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏率いる暫定政権が発足した。90日以内に選挙が実施されることになっている。

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