停戦交渉の溝を埋める提案、イスラエルが受け入れ 米国務長官発表
イスラエル・テルアビブ(CNN) イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとの戦闘をめぐり、米国のブリンケン国務長官は19日、停戦交渉の溝を埋めるための提案をイスラエルが受け入れたと発表した。週内にも行われる見通しの次の交渉に向け、ハマス側にも提案の受け入れを求めている。
イスラエルのテルアビブで記者会見したブリンケン長官は、次に重要なのはハマスが受け入れを表明することだと強調。「数日中に専門の交渉担当者全員が集まり、合意の履行に関する明確な理解に取り組む」と述べた。
実際に合意が成立するまでにはまだ課題が山積している。ハマスはまだ提案を受け入れておらず、合意をどう実行に移すかに関して交渉当事者が詳細を詰める必要もある。ブリンケン長官によると、「それぞれの当事者が約束をどう履行するかに関する明確な理解」を確立させる取り組みが進められている。
ブリンケン長官はイスラエルに続き、20日にはエジプトとカタールを訪問する。
ブリンケン長官とイスラエルのネタニヤフ首相はこの日、エルサレムで3時間にわたって会談していた。双方とも建設的な会談だったと形容。ブリンケン長官によると、ネタニヤフ首相は「このプロセスを完了させるため」、交渉担当の高官をカタールかエジプトに派遣すると約束した。
提案の具体的な内容は明らかになっていない。提案は先週、米国が打ち出し、カタールとエジプトが支持していた。