ガザ停戦協議、先行き不透明に 人質6人殺害で

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パレスチナ自治区ガザ地区で人質6人の遺体が見つかった/cnn

パレスチナ自治区ガザ地区で人質6人の遺体が見つかった/cnn

(CNN) イスラム組織ハマスによる昨年10月7日の攻撃で拘束された人質のうち6人の死亡が8月31日に発覚したことで、イスラエルとハマスとの間の停戦および人質解放の交渉の行方が見通せなくなっている。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、ハマスに拘束されている人々の解放に向けて「今後数日が重要になる」と述べた。

米国人の人質の家族らが発表した協議記録によると、サリバン氏は1日、オンライン協議で家族らに対し、政権は「残りの人質の解放を確実にするための合意に向け24時間体制で取り組む」と伝えたという。

米当局者らは人質の死亡で交渉が頓挫することはないと述べた。むしろ、イスラエルとハマスの戦闘を終わらせ、拘束されている人々を帰還させる合意に達することの緊急性が改めて示されたと述べた。

イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区で殺害された人質6人の遺体を収容したと発表した後、イスラエルと米国の両政府は対応に追われている。イスラエル政府に対する抗議が国中に広がる中、ネタニヤフ首相は声明を発表し、ハマスが6人を殺害したとし、ハマスは停戦協定に真剣ではないと非難した。

交渉に詳しい情報筋が1日にCNNに語ったところによると、交渉にどのような影響が及ぶかはこの1、2日で明らかになる。

この情報筋は「状況は複雑だ」と語った。エジプトとカタールでさまざまな当事者を交えて行われた2週間にわたる対面交渉は終了したが、協議は他の手段を通じて継続しているという。

米当局者らは、人質6人の死が、すでに困難な交渉過程にさらに複雑さを加えたことを認めている。

米政府高官は停戦合意に対するハマスの「真剣さ」が今や疑問視されなければならないと述べ、ネタニヤフ氏への圧力も高まっていると付け加えた。

バイデン大統領とハリス副大統領は31日の声明では、合意するようネタニヤフ氏に圧力をかけることはなかった。米当局者らはイスラエル国内から圧力がかかることを強く認識していた。

ホワイトハウスによると、バイデン氏とハリス氏は2日、米国側の交渉団と会談する見通し。

イスラエル当局者と米政府高官によると、イスラエル系米国人1人を含む、殺害された人質のうち少なくとも3人は、停戦合意の第1段階で解放される予定だった。つまり、交渉担当者は合意の第1段階で解放される人質のリストについて再交渉する必要がある。

遺体が発見された後もバイデン氏は停戦合意への期待を表明したものの、長らく待ち望まれている停戦合意に向けた今後の道筋は依然不透明だ。

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