生徒らの集団にバス突入、死者11人 中国・山東省
香港(CNN) 中国東部の山東省泰安市で3日、中学校の前にいた生徒や保護者らの集団にバスが突入し、警察と国営メディアによると11人が死亡、13人が負傷した。
国営新華社通信によると、バスは同日午前7時すぎ、校門前で待っていた生徒たちに突っ込んだ。
泰安市東平県の治安当局は、通学用のバスが交差点にさしかかったところで制御不能になり、生徒5人と保護者6人が死亡したと発表した。
警察によれば、負傷者のうち1人は重体。残る12人の容体は安定しているという。
警察はバスの運転手を拘束し、原因を調べている。
中国では近年、学校の生徒らが車の突入や刃物による襲撃、スクールバスの事故で被害に遭う例が相次いでいる。
3月には同じ山東省の徳州市で、子どもたちの集団に車が突っ込み、国営メディアによると2人が死亡、6人が重傷を負った。
江蘇省南通市でも3月、生徒たちを乗せたバスとトラックが衝突し、1人が死亡、8人が負傷した。
2022年に江西省の幼稚園で起きた刺傷事件では3人が死亡、6人が負傷。広東省の幼稚園前では昨年、園児らが刃物で切り付けられ、6人が死亡、1人が負傷した。