タリバン政権下で勉学を禁じられたアフガン女性たち、新たな学びの手段が希望に

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ベグムテレビは仏パリからアフガンの女性と少女に向けて番組を放送している/Geoffroy van der Hasselt/AFP/Getty Images/File

ベグムテレビは仏パリからアフガンの女性と少女に向けて番組を放送している/Geoffroy van der Hasselt/AFP/Getty Images/File

学校に通えない少女が140万人

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の推計によると、タリバンがアフガニスタンを掌握して3年が経過した今、中等学校教育を受ける機会が意図的に奪われている少女は140万人に上るという。

また男性教師の不足により、小学校の生徒数も減少しており、さらに貧困家庭は子どもを学校に行かせず、働かせている。

ベグム女性機構(BOW)は、ラジオ、オンライン、テレビでの授業を通じて、自宅に引きこもっている少女や女性たちに教育を提供したいと考えている。

アフガニスタンの起業家ハミダ・アマン氏は、同国の女性の権利を守るために2020年末にBOWを創設した。

ラジオ・ベグムは、カブールからアフガニスタンのほぼ全域の女性に向け、1日6時間のラジオ授業と、健康、心理学、スピリチュアルに関する番組を放送している。

アマン氏によると、毎日10~20人の女性が放送局に電話をかけ、アフガニスタンでの生活に対処する方法について、生放送中の医師や心理学者に助言を求めているという。

またベグムアカデミーは、フランス・パリのスタジオで撮影した授業をオンラインで配信している。科目は多岐にわたり、女性たちが女性たちのために授業を行う。これはタリバン政権下のアフガニスタンでは許されないことだ。

アマン氏によると、現在アフガニスタンでテレビをつけると、どのチャンネルも出演者の大半が男性で、特に夜のゴールデンタイムの番組は男性ばかりだという。

ルワンダから配信される授業

21年8月15日、女子だけの寄宿学校「アフガニスタン指導者学院(SOLA)」の創設者シャバナ・バシージラシーフ氏は、学校の扉を施錠し、記録を燃やし、生徒たちを急いで空港に連れて行き、アフリカ東部のルワンダ行きの飛行機に乗せた。

SOLAは毎年、アフガニスタンの少女たちに、同校に寄宿して学ぶための奨学金を提供しているが、人数に限りがあり、応募者が募集人数を大幅に上回っているため、より多くの生徒たち教育を提供する手段を見いだす必要があった。

そこで同校は、今年3月にオンラインスクール「SOLAx」を立ち上げ、世界41カ国に分散している約8000人の生徒たちに、改良を加えたアフガニスタンのカリキュラムを提供している。

共同創設者のマティ・アミン氏は、今、アフガニスタン人が世界中に散らばっているのは大変悲しいことだとしながらも、同校の大多数(89%)の生徒は国内在住だと述べた。

現在SOLAxは、米メタ(旧フェイスブック)のメッセージアプリ「ワッツアップ」を使って、30分間の授業を英語のほか、アフガニスタンの公用語であるパシュトー語とダリー語で行っている。メタの支援により、SOLAxは同社のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を無料で利用できる。

現在アフガニスタンの7年生(中学1年)から12年生(高校3年)向けの完全なカリキュラムを追加する作業が行われており、批判的思考を促したり、ソーシャルメディア世代の興味を持続させたりするためにいくつかの修正が加えられている。

アミン氏は、「今、教養のあるアフガニスタン人の女性たちが英語を教えている」とし、「私はそれこそが非常に重要だと考えている。これも女子生徒たちに、いつか自分も人に教える立場になれるという希望を与える一つの方法だ」と付け加えた。

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