仏・イスラエル首脳が会談、兵器禁輸の呼び掛け受け
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相とフランスのマクロン大統領は6日夜、会談を行った。会談前にはマクロン氏が、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘に使用される兵器をめぐり、イスラエルへの禁輸を呼び掛けていた。
ネタニヤフ氏は、イスラエルが友好国に対し、禁輸の実施ではなく、「イランのテロの枢軸」に対抗するイスラエルへの支援を期待していると述べた。イスラエル首相府によれば、ネタニヤフ氏はまた、イスラエルが、イランが支援する武装組織に対して攻撃を行うことは中東全域に利益をもたらすと主張した。
仏大統領府の声明によれば、マクロン氏はイスラエルの安全保障に対する支持を改めて言明し、特に昨年10月のイスラム組織ハマスによる攻撃の犠牲者や人質、人質の家族との連帯を表明した。マクロン氏はまた、停戦交渉の重要性について指摘した。
両首脳は、仏外相が7日にイスラエルとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区を訪問し、イスラエル当局者と会談する際に、今回の件を改めて協議することで合意した。
マクロン氏は先に、ガザの戦闘に使われている兵器について、売却の完全停止を呼び掛け、フランスはこうした武器の供給に関与していないとしていた。
ネタニヤフ氏はこうした発言を受け、マクロン氏などイスラエルに禁輸措置を呼び掛けている国々に対して「恥を知れ」と反発を示していた。