大型ハリケーン通過のメキシコで浸水や停電、住民や観光客避難
(CNN) カテゴリー5の猛烈なハリケーン「ミルトン」が通過したメキシコ東部ユカタン半島で、道路の冠水や建物の損壊、倒木などの被害が出ている。ミルトンはメキシコ湾を北東へ進み、米フロリダ州に接近している。
ミルトンは現地時間の7日夜から8日午前にかけて、ユカタン州半島付近を通過した。災害対策当局は8日、「引き続き被害状況を調べている。これまでのところ死者は報告されていない」と説明した。
ハリケーンの影響で、ユカタン州では人口のほぼ40%が停電に見舞われている。
同州の港湾都市プログレソでCNNが撮影した映像には、根こそぎ倒れたヤシの木や、損壊したドック、転覆したボートなどが映っている。
ユカタン州とキンタナロー州では住民や観光客が避難した。ユカタン州の避難所に身を寄せている女性は「正直なところ、避難については決めかねていた。所持品のことを考えなければならなかった。けれど結局、子どもたちのために避難した」とCNNに語った。
メキシコ気象庁によると、カリブ海沿岸では大雨が続く見通しで、最大風速は50メートルを超す可能性がある。