トランプ氏、再選なら「ユダヤ人嫌いを排除」と約束
(CNN) 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は7日、南部フロリダ州でのイベントで、再選されたら「ユダヤ人嫌いを排除」すると約束した。
イベントは、イスラム組織ハマスによるイスラエル急襲から1年を迎えたのに合わせ、トランプ氏が所有するフロリダ州ドラルのゴルフ場で開催された。
同氏はユダヤ系米国人に向けて、「私は皆さんの社会と学校、礼拝施設、価値観を守る。イスラム過激派への同調者とユダヤ人嫌いを排除する」と語り掛けた。
「ユダヤ人嫌い」が具体的にだれを指すのかは具体的に示さなかったが、「かれらは米国のためになることを何もせず、米国の破壊だけを望んでいる」と主張した。
イスラエルがハマスに急襲された昨年10月7日については「ユダヤ人にとって、ホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺)以降で最も致命的な日」になったと振り返った。
米国の街やメディア、大学キャンパス、さらには民主党員の間でも「反ユダヤ主義の憎悪」が再燃していると語る一方、「共和党にはない」と断言した。
さらに「米国とイスラエルの関係は強く永続的だ。私が米大統領になればまたさらに、かつてないほど強く緊密になる。私たちはこの選挙に勝たなければならない」と訴えた。
トランプ氏はこれまで、ユダヤ系の有権者から十分な支持を得ていないと不満を漏らしてきた。先月のイベントでは、前回大統領選でユダヤ人有権者から「正当な扱い」を受けなかったと発言し、今回負けたらユダヤ人有権者が責任の一端を負うとの考えを示していた。