フランス極右指導者ルペン氏、5年間政治活動禁止の求刑 大統領選出馬に暗雲

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
裁判所に到着したマリーヌ・ルペン氏=13日、仏パリ/Geoffroy van der Hasselt/AFP/Getty Images

裁判所に到着したマリーヌ・ルペン氏=13日、仏パリ/Geoffroy van der Hasselt/AFP/Getty Images

(CNN) フランスの検察は、極右「国民連合(RN)」を率いるマリーヌ・ルペン氏に禁錮5年と5年間の政治活動禁止を求めた。判決次第で2027年の大統領選に出馬できなくなる可能性がある。

ルペン氏とRNおよび20人以上のRN党員は、フランスで実質的に同党のために働いていた職員への給与支払いに欧州議会の資金を流用したとされている。ルペン氏らは容疑を否認している。

パリの刑事裁判所での約6週間に及ぶ審理の後、検察は13日、ルペン氏に禁錮5年(執行猶予3年)と5年間の政治活動禁止を求刑すると発表した。

マリーヌ・ルペン氏=13日、仏パリ/Geoffroy van der Hasselt/AFP/Getty Images
マリーヌ・ルペン氏=13日、仏パリ/Geoffroy van der Hasselt/AFP/Getty Images

検察はRNに200万ユーロ(約3億3000万円)、ルペン氏に30万ユーロの罰金を科すことも求めている。

検察はさらに、不適格判決の「仮執行」を求めた。つまり判決は即時に執行され、判決に対する上訴を行ったとしても、ルペン氏は執行期間中、新たな選挙に立候補できないことになる。

フランス議会で質疑応答が行われた=12日/Andrea Savorani Neri/NurPhoto/Getty Images
フランス議会で質疑応答が行われた=12日/Andrea Savorani Neri/NurPhoto/Getty Images

ルペン氏は審理後、記者団に対し、これは民主主義への攻撃であり、検察が同氏を政治の場から締め出そうとする試みだと主張。検察はフランス人から投票したい人に投票する権利を奪おうとしていると訴えた。

ルペン氏はすでに大統領選に3回出馬しており、毎回得票率を伸ばしてきた。12年には3位で得票率は17.9%だったが、17年と22年はマクロン大統領に敗れたものの得票率はそれぞれ33.9%と41.5%だった。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「フランス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]