イスラエル軍、レバノン奥地にさらに進攻 ヒズボラは停戦案を検討か

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イスラエル軍による空爆後、煙が立ち上がる様子=16日、レバノン・ベイルート南郊ダヒエ/Bilal Hussein/AP

イスラエル軍による空爆後、煙が立ち上がる様子=16日、レバノン・ベイルート南郊ダヒエ/Bilal Hussein/AP

アブダビ(CNN) イスラエル軍が隣国レバノンでの地上作戦で前進を続けている。一方、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは新たな停戦案への対応を検討している。

イスラエル軍は15日夜、レバノン首都ベイルートから約100キロ離れた集落チャマに到達した。イスラエル軍が10月1日にレバノンでの地上作戦を開始して以降、最もレバノン奥地に進んだとみられている。

チャマは預言者を祭る寺院で知られるが、レバノン国営通信NNAによれば、イスラエル軍がこの寺院を爆破した

レバノンの地元メディアが入手し、CNNが本物だと確認した動画には、寺院の施設から煙が上がっている様子が捉えられている。この寺院は伝統的にシーア派のイスラム教徒による巡礼が盛んな場所だ。

NNAによれば、近くにある国連平和維持軍の陣地もイスラエル軍による砲撃で被害を受けた。

イスラエルは16日もベイルート南郊を標的に激しい攻撃を実施した。ヒズボラの拠点であるダヒエへの攻撃は5日間連続となった。

駐レバノン米大使は14日夜、レバノン政府に対して、米国とイスラエルの停戦案を提示した。事情に詳しいレバノン当局者が明らかにした。

今回の停戦案は、9月下旬に一時的に停戦交渉が行われて以降、米国とイスラエルが提示した初めてのもの。イスラエルがベイルート南郊で大規模な空爆を実施し、ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したため、停戦交渉は失敗に終わっていた。

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