「シリアは自由」と言える瞬間、元CNN特派員「激震」と形容 アサド政権崩壊で
(CNN) アサド政権が崩壊したシリアの現状について、シリア難民危機を集中的に取材してきた元CNN特派員のアルワ・デイモン氏が「激震の瞬間」と形容した。
「何十年にもわたるアサド家支配を経て、特に直近の13~14年を経て、我々は今、シリア全土で『シリアは自由だ』と言える瞬間にある。しかも恐れることなくそれが言える」。デイモン氏はそう述べ、「それがいつまで続くのかは誰にも分らない。だがそれ自体が激震の瞬間だ」と語った。
デイモン氏は非営利団体イナーラの創設者。避難を強いられたり投獄されたりした大勢の人たちが家族と再会できると指摘する一方、この瞬間に至るまでの大きな人的代償にも言及した。
その上で、アサド政権の「理屈抜きの恐怖」について、「この一家が自分たちの国民を圧殺して国を支配したやり方をあなどってはならない」とした。
今後についてはまだどうなるか分からないとしながらも、この地域の人々が「外部から一切干渉されることなく」、ようやく自分たちの将来を決める主体性を与えられることを望むとデイモン氏は話している。