中国とインド、国境問題めぐる高官協議を再開

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インド軍駐屯地の装甲車両=5月19日、ラダック東部/Tauseef Mustafa/AFP/Getty Images/File

インド軍駐屯地の装甲車両=5月19日、ラダック東部/Tauseef Mustafa/AFP/Getty Images/File

(CNN) 中国とインドは18日、国境問題をめぐる高官レベルの公式協議を5年ぶりに再開し、問題解決に努めることで合意した。

2019年以降初めてとなる特別代表会議が北京で開かれ、中国の王毅(ワンイー)外相とインドのドバル国家安全保障担当補佐官らが出席した。

両国間では10月、2020年に軍の衝突が起きた国境係争地、ラダック地方からの撤収と合同パトロールで合意が成立。その数日後には中国の習近平(シーチンピン)国家主席とインドのモディ首相が、訪問先のロシア西部カザンで会談していた。

中国外務省によると、18日の会議では王氏とドバル氏が「公正、合理的で双方が受け入れ可能な」解決策を目指すことで合意。中印関係の発展に影響を及ぼさない適切な対応が必要だと強調した。

両氏はまた、インド人によるチベット巡礼や河川をめぐる協力、国境ナトゥラ峠の交易ルートを再開することにも同意した。

王氏は10月の首脳会談にも言及。習氏とモディ氏は中印関係を戦略的、長期的な観点からみるよう強調し、関係の修復と発展への方向を明示したと述べた。

インド外務省も会議の内容を大筋で確認した。

中国はトランプ次期米大統領の就任を前に、インドのほかにも日本やオーストラリアなど、米同盟国との関係修復を探る動きを見せている。

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