独クリスマス市襲撃、死者5人に 容疑者は「反イスラム」のサウジ出身の医師
容疑者がX(旧ツイッター)に投稿したとみられる削除済みのコメントには、反イスラム発言やサウジ「反体制派」を自称する文言が含まれていた。イスラム教から改宗したと公言し、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への支持を表明していた。
州検察の責任者は、動機特定には時間が必要だとする一方、容疑者がドイツによるサウジ難民への処遇に不満を持っていた可能性を指摘。殺人5件、同未遂205件の罪で起訴される可能性があると述べた。
事情に詳しい関係者2人がCNNに語ったところによると、サウジ当局は同容疑者をめぐり、過去数回にわたってドイツ当局への警告を発していた。
最初は07年、同容疑者がさまざまな過激思想を表明しているとの警告があった。
サウジは同容疑者を逃亡者と見なし、07年から08年にかけて送還を求めたが、ドイツ側は帰国後の本人の安全への懸念を理由に拒否していた。
サウジからドイツの情報機関と外務省に計4回通知が送られ、すべて無視されていたとの情報もある。
ドイツのフェーザー内相は21日、容疑者について「イスラモフォビア(イスラム嫌悪)」の人物だと述べたが、捜査は初期段階だとして詳細には言及しなかった。