独Xマスマーケットに車突っ込む、2人死亡 サウジ出身の男拘束
ベルリン(CNN) ドイツ東部マクデブルクで20日、クリスマスマーケットの群衆に車が突っ込み、地元当局によると、少なくとも2人が死亡、数十人が負傷した。
マクデブルク市のフェイスブックに投稿された声明によると、少なくとも68人が死亡し、うち15人は重傷。
ザクセンアンハルト州のハーゼロフ州首相はテレビ会見で、大人1人と幼児1人が死亡したと述べ、車を運転していたとみられる人物が拘束されたことを明らかにした。
CNNが確認したSNSの映像には、にぎわいを見せるクリスマスマーケットの群衆に黒い車が突っ込む瞬間が捉えられている。
車が突っ込んだ時、マーケットの屋台は数十人の人で混み合っていた。パニックになって車から走って逃げる人や、屋台に逃げ込む人の姿も見られる。
車が広場から出でてくる際には、狭い通りに遺体や瓦礫(がれき)が散乱していた。
ハーゼロフ氏によると、容疑者はザクセンアンハルト州で働くサウジアラビア出身の医師。2006年からドイツに住んでいるという。
ザクセンアンハルト州の内相はその後、容疑者は永住許可を持つ50代の男だと明らかにした。
ドイツのショルツ首相はSNSに被害者への見舞いの言葉をつづり、「我々は被害者に寄り添い、マクデブルクの人々に寄り添う。不安な時間帯に献身的に働いてくれた救助員に感謝する」と表明した。
マクデブルクはザクセンアンハルト州の州都で、約24万人が暮らす。
公式ウェブサイトによると、クリスマスマーケットは11月22日から12月29日までの予定で開催中。屋台140軒のほか、スケートリンクや観覧車、子どもの遊び場も設置されている。