ガザの死者数、実際には7万人超と推定 地元当局の発表を大幅超過 英大学
研究チームは、保健省がまとめた病院の遺体安置所の記録、オンライン調査の回答、SNSに掲載された追悼の投稿などをもとにデータを分析した。
論文筆頭著者のゼイナ・ジャマルディン氏は今回の調査結果について、「民間人を守るため、これ以上の人命損失を防ぐため、緊急介入の必要があることを裏付けている」と訴える。
国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)やアムネスティ・インターナショナルは、イスラエルがガザで行っている行為はジェノサイド(大量殺害)にあたるとして非難している。イスラエルはこれを強く否定しているが、イスラエルは国際司法裁判所(ICJ)にもジェノサイドで訴えられている。
数日前にはガザの新生児が低体温症のために死亡した。暖かい避難場所がない中で、寒さのために命を落とした乳児は、ここ数週間で少なくとも6人目だった。
ガザ保健当局によれば、計8人が低体温症のために死亡しており、この中には2歳の幼児と看護師も含まれる。
国境なき医師団は8日、ガザではナセル病院、アクサ病院、ヨーロッパ・ガザ病院の3病院が燃料不足によって閉鎖の瀬戸際に追い込まれていると発表。「電力に頼って生き延びている新生児を含め、この状況は数百人の患者の命を脅かしている」と訴えた。