「希望と痛みでいっぱい」 ガザのパレスチナ人、停戦合意に複雑な感情吐露
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区に住むパレスチナ人は停戦合意の発表を受け、幸福感と悲しみが入り交じった思いを口にした。
ガザ北部ベイトラヒヤ在住の女性は「とても幸せ。だが同時に、私の家は破壊され、4人の子どもを失った。ここ数ヶ月、顔を合わせていない子どももいる」とコメント。「子どもたちの幸せで健康な姿を目にできることを願っている」と語った。
さらに「私たちは苦しみ疲れ切っているが、生き延びた」と続け、胸の張り裂ける思いで自宅に戻ることになるだろうと言い添えた。
パレスチナ人の男性も、停戦合意の知らせに「希望と痛みで胸がいっぱいになった」と吐露。「痛みは私たちが失ったすべてのもの、愛する人たちや友人、家族、隣人に感じる痛みだ。希望はガザが戻ってくること、私たちの家が戻ってくることへの希望だ」と説明した。
シュジャイヤで住む場所を追われた別の人は、「幸せではあるが、不完全だ」とコメントした。「私は父親と姉妹を失った。ネタニヤフ(イスラエル首相)がこの戦争の理由だ。これからどこに住むというのか。家にいたのは1年前だ」と続け、食料と支援の到着を願っていると付け加えた。
ガザ民間防衛隊の報道官マフムード・バサル氏/CNN
ガザ民間防衛隊のバサル報道官も、戦闘がガザ地区に喪失をもたらしたことを認め、「我々は何ヶ月にもわたる長い間、10月7日から絶えず続いていた流血が止まる時を待ちわびていた」「世界が最後までこれをやり遂げることを願っている」と表明した。