足かせ付け「犯罪者のような扱い」、トランプ氏による強制送還に怒り噴出 インド
「両手に手錠をかけられ、両足首を鎖でつながれた状態で飛行機に乗った」。他の103人と共にパンジャブ州へ4日に強制送還された23歳の移民はそう振り返った。
「軍当局者に頼んで食事やトイレに行くときは外してもらおうとしたが、彼らの扱いはひどいもので、全く相手にしてもらえなかった」
「我々を見る彼らの視線が忘れられない。(中略)トイレにも足かせを付けて行かされた。着陸直前になって、女性が(足かせを)外された。我々はそれを見ていた。我々の足かせが外されたのは現地の警察によって地上に降ろされた後だった」
米国境警備隊トップのマイケル・バンクス氏は、強制送還されるインド人移民を輸送機に乗せる様子を捉えた動画をX(旧ツイッター)に投稿。動画には手足に拘束具を付けられてゆっくりと輸送機に乗り込む複数の男性の姿が映っている。
CNNは国防総省や税関・国境警備局(CBP)に連絡を取り、送還された人々が飛行中足かせを付けられたままだったのかどうかコメントを求めている。
強制送還された35歳の移民は、途中グアムで給油した際にも足かせが外されることはなかったと主張。「まるで犯罪者のように扱われた」「脚がむくんで立とうとすると、座ってろと怒鳴られる」と語った。
雇用機会を求めるインドの若年層は、適切な書類を持たず米国に入国する移民の中でかなりの割合を占める。多くは危険を伴いながら中南米を移動し、米国の南部国境に到達する。